障害を障害でなくする為に最近感じていることがあります。 世の中には色んな種類の障害名があって、実際そういう障害を持っておられる方がたくさんおられるのは事実です。 しかし、”障害を障害にしてしまっているもの”が、この世には多く存在しているのではないでしょうか。 現時点での僕の考えなんですが、大きく分けて三つあると思うんです。 ● 人 ● 道具 ● 環境 まず人ですが、誤解や偏見、そして必要以上の援助(言い方を変えるとおせっかい)。 必要以上の援助は、下手をするとその人の日常生活において自分でできることを奪ってしまうことになり、能力を低下させてしまうことに繋がりかねません。 また、こういう話を聞きました。 買い物をしておられた車椅子の方の前に、突然あるご婦人が立ち、まじまじと見たあと『あなた、頑張ってね!』と言われたそうです。 でも、その車椅子の方が普段不便を感じず、十分に頑張り、自分の障害を障害として感じておられなかったら、ご婦人のひと言はこの車椅子の方を”障害者”にしてしまっているのではないでしょうか。 道具ですが、障害のある方が使用される道具はたくさんあります。 まっ先に車椅子が頭に浮かぶ方も多いと思いますが、他にも義足やベッド、そして盲導犬もそうだし、中には『え?』って思う方もおられるかもしれませんが、眼鏡もそうですよね。 でももしそれらの道具が、本人の障害の程度や使う状況に合ったものではなく使いにくかったとしたら、十分にその役割を果たしているとは言えません。 そして環境。 家の中はもちろんですが、一歩外に出た時に道には凸凹や段差がなく、点字ブロックや音声による案内があり、すべての建物がユニバーサルデザインによる設計で建てられ、エレベーターや手すり、障害者用トイレ等が完備されていれば、いわゆる普通の生活に近づくことが可能です。 でも思うんです。 いくら環境が良くなったとしても、それを左右するのはやはり人だろうなって。 だって、狭い歩道に自転車をたくさん駐輪したり、障害のある方の為に低い位置にボタンがある自動販売機を設置しても、その前にたくさんテーブルを置いたりするのも人なんですから。 人と道具と環境によって、障害は障害でなくなり、それぞれの素晴らしい個性へと変えることができるんじゃないでしょうか。 ジャンル別一覧
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